オリーブオイル・ワセリン・パラフィンの注入
陰茎にオリーブオイルを注入した場合の修正方法(パラフィノーマ)
オリーブオイル、ワセリン、パラフィンを注入して大きくする方法は古くからあり、今も見かけます。問題は、体がこれらを分解できず、後になって硬いしこり、黒ずみ、痛みとして現れることです。修正は手術で行います。医師が検査し、計画を立て、専門チームへ紹介します。
オイルを注入すると何が起こるのか
オリーブオイル、ココナッツオイル、ベビーオイル、ワセリン、パラフィンは、体が分解できない物質です。体は炎症と線維化で異物を囲い込もうとし、医学的にパラフィノーマ(paraffinoma)や硬化性脂肪肉芽腫(sclerosing lipogranuloma)と呼ばれる硬いしこりになります。注入後まもなく症状が出る方も、数年経ってから出る方もいます。
よくある症状
- 触れて分かる硬いしこりや、波打つような皮膚の凹凸
- 皮膚のつっぱり、変色、黒ずみ
- 腫れや形のゆがみ
- 勃起時や性交時の痛み
- 包皮をむくことができない
- 皮膚が薄くなり、傷や潰瘍ができることがある
溶解注射や吸引で除去できない理由
酵素ヒアルロニダーゼが溶かせるのはHAだけです。オイルやパラフィンは小さな滴となって組織や線維の中に入り込んでいるため、吸引や押し出しはできず、やればやるほど炎症が悪化します。
修正治療の流れ
超音波検査注入物と線維化の範囲を確認します。手術計画のためにMRI検査を追加する方もいます
計画を立てて手術先へ紹介医師が専門チームとともに、どの範囲の組織を切除し、どの方法で皮膚を再建するかを評価し、適切な手術室へ紹介します
注入物を含む組織の切除しこりと線維化した部分を、無理のない範囲でできる限り切除します
皮膚の再建陰嚢の皮膚など近くの皮膚や植皮を用います。2段階の手術が必要な方もいます
創部のケアと経過観察傷が完全に治るまで診察し、その後に追加の調整が必要かを相談します
修正後にフィラーを注入できますか
一部の方では可能です。傷が完全に治り、医師が組織の状態が整ったと確認してからになります。オイルやパラフィンが残っている部位の上にフィラーを注入することは、当院では行いません。炎症のリスクが上がり、修正がさらに難しくなるからです。
よくあるご質問
オイルを注入してから何年も経っていますが、修正できますか?
修正できます。ただし年数が経つほど線維化が進んでいることが多いです。医師がまず超音波で範囲を確認し、どこまで期待できるかをお伝えします。
手術はどこで行いますか?入院は必要ですか?
手術の規模によります。小さな症例は局所麻酔で行えますが、大きな症例は病院の手術室が必要です。診察後に医師がお伝えし、紹介先との連携もお手伝いします。
手術後、機能は通常どおりになりますか?
目的は、問題のある物質を取り除き、痛みを減らし、機能を改善することです。どこまで戻るかは一人ひとりの重症度によります。決める前に医師が率直にお伝えします。