何が変わるのか、なぜか
妊娠と出産で組織は伸び、血流が変わり、特に授乳中はホルモンが下がります。よくあるのは、脂肪が減り皮膚が伸びたことによる大陰唇のしぼみ、膣のゆるみ、ホルモン低下による乾燥、骨盤底筋が弱くなったことによる咳やくしゃみでの尿もれです。会陰の傷がつっぱる、痛むという方もいます。
自然に戻るもの
乾燥とゆるみの一部は、授乳をやめてホルモンが戻ると自然に改善します。軽い尿もれは、正しい方法で骨盤底筋を鍛えれば3〜6か月で大きく改善します。脂肪が減ってしぼんだ部分は、特に複数回の出産や年齢を重ねた場合、自然には戻らないことがほとんどです。
何か月待ってから始めるか
| ケア | 最短 | 条件 |
|---|---|---|
| 骨盤底筋のトレーニング | 産後1〜2週間 | 軽く、正しい方法で始める |
| レーザー膣引き締め | 3か月 | 会陰の傷が完全に治り、感染がないこと |
| デリケートゾーンのヒアルロン酸注入 | 6か月、かつ授乳終了後 | 体重が安定していること |
| 修復手術 | 6〜12か月 | 切らない方法で足りないとき |
骨盤底筋を正しく鍛える
多くの女性が、腹筋に力を入れたり息を止めたりと、間違った方法で行っています。筋肉を見つける簡単な確認方法は、排尿を途中で一度だけ止めてみることです。筋肉が分かったら、排尿中に繰り返さないでください。5秒締めて5秒ゆるめるを10回、1日3セット行います。自信がなければ、診察室で医師が確認して指導するか、専門の理学療法士へ紹介します。
産後にレーザーができること
レーザーは膣壁のコラーゲンを刺激し、引き締まり、潤い、軽度から中等度の尿もれに役立ちます。授乳中でも受けられますが、組織が普段より薄いため出力を下げます。大きく損傷した筋肉には効きません。その場合はリハビリか手術が必要です。
産後にヒアルロン酸注入ができること
失われた大陰唇のボリュームを補い、ふっくらと皮膚にハリのある状態に戻します。摩擦と、小陰唇が目立って見える感覚を減らします。授乳を終え、体重が安定してから行います。体重の大きな変化は結果に影響するためです。
産婦人科医を受診すべきとき
常にパッドが必要なほどの尿もれ、膣に何かが下がってくる感覚、3か月を超える会陰の傷の痛み、性交時の強い痛み。これらは、レーザーやヒアルロン酸注入を検討する前に産婦人科医の診察が必要です。当院で診察し、必要なら紹介します。